はたらく人のキャリアをささえる
Career development system support
各事業所向けキャリアパス・プログラムの確立、人材育成・活用制度の構築
キャリアパスとは人材育成で用いられる用語で、「キャリア=職業上の経歴」と「パス=道」を組み合わせた用語です。従業員が企業での仕事を通してキャリアを積んでいくための道筋である目標を作ることを意味します。キャリアパス制度は、組織の中で従業員個人が目標とするポジションやキャリアを積むために必要な工程やスキル・能力を明確にし、従業員が目標に向かって前向きに進めるようにする制度です。職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系の整備し資質向上のための計画を策定して、研修の実施または研修の機会を設け、経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けることが必要とされています。
人事考課制度は、多くの企業で行われていますが、人事考課内容を従業員へ必ずフィードバックすることが大切です。フィードバックは、部下の人材育成に役立てると同時に上司と部下の信頼関係を構築するためにも必要なプロセスです。具体的にフィードバックには、上司と部下、プロジェクト内といった社内で行うものと、取引先や消費者など外部の第三者との間で行われるものがあります。
「OJT」とは、職場の上司や先輩が、実務を 通じて、または実務と関連させながら、部下や 後輩を指導・育成するもの。「Off-JT」は、職 務命令により一定期間日常実務を離れて行う研 修で、職場内の集合研修と職場外研修への派遣 の2つがあります。「SDS」は、職員の 職場内外での自主的な自己啓発活動を職場として認め、経済的・時間的な援助や施設の提供などを行うものです。 研修の設定は、それぞれの特徴をよく理解し たうえで、階層に求められる能力を身につける ためには、どういう手法が最も効果的かを考えながら行わなければなりません。
自己申告制度とは、従業員自身が関わった業績への自己評価やキャリア形成の意向、異動・転籍の希望などを企業側に申告する制度を指します。人事異動やキャリア開発などの制度を構築するための情報収集として活用される人事管理の一つです。また、人事考課制度に必要な業務プロセスの事実調査や職場の風土調査、従業員満足度調査にも活用され、企業側と従業員側の認識の差を測ることもできます。自己申告制度を利用することで、従業員の主観的・客観的な情報を収集できるほか、不正癒着や職場のサイロ化(企業の部門が他の部門と連携をせず、独自に業務を遂行し、孤立・自己中心化する状態)の抑制にもつながります。人事評価や人事配置の際に使用する人事情報としての性質が強いため、主に人事部の人事担当者が取り扱います。