はたらく人のキャリアをささえる
Eight types analysis
C・G・ユングが『タイプ論』を考えたのは同時代に活躍していた心理学者のフロイトとアドラーが導き出した一人の女性患者への見立ての違いに疑問を抱いたことがきっかけである。ユングはアドラーを内向型、フロイトを外向型とタイプ分け、二人がそれぞれ違うタイプとしての立ち位置から見立てをしていることに気付き、人には特有のタイプがあることを発見した。ユングによると、人間のタイプは外向型と内向型とに大きく二分される。さらにそれぞれが思考型・感情型・感覚型・直観型の四つに枝分かれする。つまり、
外向的思考型(オーガナイザータイプ)
内向的思考型(リサーチャータイプ)
外向的感情型(ムードメーカータイプ)
内向的感情型(コーディネータータイプ)
外向的感覚型(リアリストタイプ)
内向的感覚型(プラクティショナータイプ)
外向的直感型(イノベータータイプ)
計八タイプが存在するとされている。
ユングは、「原則として心理機能は、状況が変わっても変わることがない」と述べている。それぞれの心理機能には、以下のような特徴がある。
ユングはこの四つの心理機能を、さらに合理的機能と非合理的機能の二つに分けて考えた。まず合理的機能とされたのは、思考と感情である。このうち感情を合理的機能に分類するのには、違和感を覚える方が少なくないかもしれない。しかしユングは、感情は「好き」ないし「嫌い」という合理的な判断に基づいていると考えた。思考は感情の対極に位置し、感覚は直観の対極に位置する。人は、いずれかの心理機能に偏っているケースがほとんどであり、この偏りが慢性化すると、制限となりタイプとなる。
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