【内容紹介
気持ちに敏感で繊細な看護師の「麻衣」と、彼女の悩みを聴き導く患者である「北川さん」。そんな2人のやりとりを通じて、人間関係、生きるとは何かについて物語が深まっていきます。
人生は振り子のようなものです。悪いことがあって「もうダメだ…」と絶望しても、そのあとすぐに良いことが起きたりします。右に揺れ、左に揺れ、「こう動け!」と命令しても仕方のない振り子。ただし、辿るべき道は、右か左かだけではありません。心のわずかな動きや感情を丁寧に汲み取っていくことが新しい変化への一歩となるかもしれません。本書の中で成長していく主人公を一緒に見守っていただくことで、皆様の心に光が差し、希望が見えてくることを願っています。
【著者より】
本書の主人公である麻衣と、麻衣に節介をかける北川さんは、私が幼少のころに出会った人物をもとにしています。優しくいろいろなことを教えてくれた看護師のお姉さんと、とくに印象に残っていた患者の方の記憶を辿り、表現しました。読者の皆様にとって、この物語が心のバランスのとり方を理解するきっかけになれば幸いです。あなたの人生が、より楽しく、豊かなものになるよう祈っております。
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