障害者雇用のテレワークの種類とは? 在宅勤務のスキルや向いている人の特徴
「障がいがあって思うように働くことができない……」とお悩みのことはございませんか?
一般的なオフィスに出社する勤務だと、
・社内の対人関係に疲れてしまう
・通勤のハードルが高い
・自分のペースで作業できない
といった悩みを抱えることがありますよね。
とくに障がいを抱える方にとって、オフィスに毎日出勤する形はストレスや負荷が掛かりやすい傾向にあります。
オフィス勤務が難しい方は「在宅勤務」の新しい選択肢を考えてみてもよいかもしれません。
今回は、障がい者雇用の「テレワーク」の種類、在宅勤務の働き方の特徴について解説いたします。
働き方に悩んでいる方は、よかったら参考にしてみてくださいね。
障がい者雇用のテレワークの種類
障がい者雇用の「テレワーク」の種類には、
②記事制作(ライティング)
③DM送信(営業メール送信)
④リサーチ業務
⑤SNS運用
⑥Webデザイン(画像・動画編集)
などがあります。
テレワークは、インターネットを介した業務を行うため、
ノートパソコンなどのデバイスを使用したお仕事が多い傾向にあります。
障害者雇用のテレワークでは、Webなどの高度な知識や技術がなくても、
「在宅勤務」をはじめることができますよ。
①データ入力
障害者雇用のテレワークのなかで、最も多いのが「データ入力」です。
Excelや、Googleスプレッドシートなどを利用し、
・営業先のリスト作成
・顧客情報の入力
・領収書や社内アンケートなどの集計
・ネットショップの商品在庫の登録
などを行います。
業務に専門的なIT知識や技術がなくとも取り組める作業内容であるため、
未経験の方もはじめやすいお仕事です。
大阪市中央区の就労継続支援A型リライフでも、
「営業メール送信・営業リストの作成」など、
テレワーク初心者の方も応募可能な業務をご用意しております。
「データ入力」業務で求められるスキル
データ入力では、同じPC操作の反復、正確な数値の入力が業務において重視されます。
・タイピングスキル
・同じ作業をこつこつと続けられる忍耐力
・より作業効率のいい方法を探す探求心
・ミスを少なくする工夫
といったスキルや性質が「データ入力」の作業で求められる傾向にあります。
普段からPCの扱いや操作に慣れている方や、インターネットを身近に使用しており、
タイピング・PCの操作に抵抗が少ない方にデータ入力はおすすめです。
「データ入力」に向いている人
データ入力では、PCの画面と向き合う時間が長くなり、その分、対人でのコミュニケーションは少なくなる傾向にあります。
そのため、「ひとりでこつこつと作業を続けることが得意」な方に適性があります。
障がいの症状のために、社内での人間関係やコミュニケーションにつまずきやすい方は、「データ入力」のお仕事を探してみるのもひとつの方法です。
「データ入力」に向いている人の特徴としては、
・黙々とした作業スタイルが好き
・普段からパソコンをよく使う
・効率のよい方法を探すことに興味がある
・コミュニケーションは少ない方が安心する
といった方に「データ入力」のお仕事をおすすめします。
就労継続支援A型リライフは、在宅メインの「営業メール送信・営業リスト作成」を主な業務として行います。
対人関係がやや苦手・不安を感じやすい方も、自宅でのびのびと就業いただけます。
この機会にご検討くださいませ。
②記事制作(ライティング)
記事制作(ライティング)では、WordPress(ワードプレス)を用いた記事作成や、
企業や施設のお知らせ・コラム記事の執筆、クラウドソーシングの記事作成代行などがあります。
普段から文章を読むこと、書くことに親しんでいて、調べものが好きな方に適性があります。
ライティングでは、伝える目的(企業が売りたい「モノ・コト」)があるため、
伝えたい目的に沿った文章を書ける能力や、
アイキャッチ画像の作成など、Webサイトのデザインの知識が一部必要になることもあります。
「ライティング」業務で求められるスキル
ライティングの業務は、Web上で記事が読まれるための知識(SEO)や、
読み手に伝わる文章を作成できるスキルが求められます。
・Web上での記事作成の知識(SEO・Webマーケティング)
・企業(依頼者)が伝えたいことを汲み取る能力
・リーダビリティ(読みやすさ)を意識した文章作成
・WordPressの入稿、サイト周りのデザイン
・担当記事に関する専門性
クラウドソーシングなどでも募集があり、プログラミングなどの専門的なWeb知識も必要ではないため、
未経験からでもはじめやすい業種です。
個人として業務を請け負えるレベルのライターを目指す場合は、
SEO・Webマーケティングの知識を用いた、Web上で集客可能な記事を執筆できることが条件になります。
障害者雇用や就労継続支援A型などで募集のある求人では、
クラウドソーシングの記事作成代行や、自社グループ・施設内サイトの運営(オウンドメディア)を行うケースが多く、
ライティングの初心者でもチャレンジしやすい傾向にあります。
「ライティング」に向いている人
ライティングに向いている人の特徴としては、
・普段から本やWEBで文章を読む習慣がある
・文章を書くこと(ブログなど)を継続している
・書き手の主観を入れずに、読みやすい文章が書ける
・WordPressのサイト運営経験があり、収益が出ている
があります。
ライティングは文章の読み書きが業務の基礎になるため、
普段から書店や図書館などで本を読む習慣があったり、Web上で文章を書く習慣がある方におすすめします。
個人のブログや創作物にあるような主観の入った文章は不要で、
企業側が伝えたい「モノやコト」を読者に届ける、シンプルな文章が重視されます。
③DM送信(営業メッセージ送信)
DM送信(ダイレクトメッセージの送信業務)では、主に営業目的でのメッセージ送信を行います。
自社サービスなどを営業先に紹介する「WEB広告」の一種で、
営業メッセージの送信を通じて新たな顧客を獲得することを目的に行われます。
リライフのご利用者の方には、当社のグループ企業で行っている事業の紹介をお手伝いいただきます。
営業メッセージを送る方法にはいくつかの方法があり、
②企業のお問合せフォームを利用
③SNSのダイレクトメッセージによる方法
などが挙げられます。
リライフでは、②のお問合せフォームを利用する形で、自社グループの営業メッセージ送信を行います。
初心者の方に向けてマニュアルをご用意しており、簡単なPC操作で営業メッセージを送ることができます。
「DM送信」で求められるスキル
「DM送信」では専門的なスキルは必要なく、PCの基本操作ができる方なら誰でも簡単にはじめることができます。
シンプルな操作の繰り返しになるため、根気強く作業を続けられる集中力が必要です。
数百~数千件以上の営業メッセージの送信で、初めて営業先から反応を得たり、成約が得られるという作業になります。
DM送信では、営業先の見極めが肝要となります。
営業メッセージの内容と営業先のニーズの一致率が高いほど、反応が得やすいので、
ネット上でリサーチができるスキルがあれば、より望ましいと言えます。
・PCの基本操作ができればOK
・作業の反復による集中力
・適切な営業先を見つけるリサーチ力
「DM送信」に向いている人の特徴
「DM送信」に向いている人の特徴としては、
・一人で黙々と作業するのが好き
・Web検索でのリサーチが得意
・スキルはないが、在宅ワークをはじめてみたい
があります。
DM送信の作業では、難しい操作方法はなく、スキルがなくてもはじめやすいメリットがあります。
就労継続支援A型リライフでは、在宅ワーク初心者の方に向けてマニュアルをご用意しております。
未経験の方でも、取り組みやすい作業環境ですので、ぜひご応募くださいませ。
④リサーチ業務
リサーチ業務では、主に自社の事業に関わる情報収集を行います。
たとえば、ネットの買取販売業者であれば、Amazonでの販売価格を調べて買い取り価格に反映したり、
同業他社の販売価格を調べて、相場に合わせるといった市場調査がリサーチ業務の例になります。
就労継続支援A型リライフの関連法人では「MEO対策」の事業を行っています。
MEO対策とは、GoogleMap上の検索表示を工夫することで、店舗での集客がしやすくなる施策です。
リライフでは、ご利用者の方に「Google口コミリサーチ」の作業をお手伝いいただき、
MEO対策が必要と思われる企業をリストアップする作業を行います。
「リサーチ業務」で求められるスキル
一般企業でのリサーチャー業務は、市場データの分析やレポート、改善案のプレゼンなど、
会社の運営にも関わる、高度で専門的なリサーチが求められますが、
障害者雇用や就労継続支援A型では、業務の一部のみを切り出して行うため、シンプルな手順の調査のみになります。
・Web上の検索ツールを用いた情報収集能力
・ブラウザやGoogleMapなど、自社事業に関わる検索
・正確な情報の反映
「リサーチ業務」に向いている人の特徴
リサーチ業務に向いている人の特徴には、
・普段から気になることはすぐに検索するタイプ
・ブラウザを使った調べものが好き
・サイトの情報が正しいかどうか、比較しながら確かめられる
があります。
普段からブラウザでの検索が好きな方や、気になることがあればつい調べてしまう方は、
「リサーチ業務」に適性があります。
またネット上の情報はつねに正しいとは限らないので、いくつかの情報源を比較しながら、
きちんと正確な情報を確かめることも「リサーチ業務」には必要です。
⑤SNS運用
障害者雇用や就労A型の求人で、近年になって増えてきているのが「SNS運用」です。
雇用元の企業や団体、施設などの情報をSNSで発信することで集客するという「広報」業務の一部となります。
よく使われるSNSとしては、
・YouTube
・LINE
・note
などがあります。
運営元の企業や施設などの方針により、動画編集や制作をメインで行うのか、画像やテキスト主体で発信するのかで、
求められるコンテンツは異なります。
SNSでは閲覧者とのコメントのやり取りなどもあり、運用方法によっては企業イメージにも関わるため、
コンテンツのみの制作を任せ、広報の社員や職員が投稿内容をチェックした上で発信する形を取っているところもあります。
「SNS運用」で求められるスキル
SNS運用では、各SNSのプラットフォームの特徴を理解してコンテンツを作れるかがカギになります。
動画や画像、音声、テキストなど扱うコンテンツはSNSによって異なるため、
対象になるジャンルで、自力で制作物を作れるスキルが必要です。
単に注目を集めることが目的ではなく、
企業が情報を届けたい相手(ターゲット)を意識した投稿がポイントになります。
・動画や画像編集アプリを使用したコンテンツ制作経験
・各SNSの特徴を理解し、ターゲットの属性に合わせた投稿
・投稿内容を分析して、1回ごとに投稿を自分で工夫できること
「SNS運用」に向いている人の特徴
SNS運用に向いている人の特徴としては、
・動画・画像編集などを通してコンテンツを制作できる
・デザインに関わる知識、スキルがある
・企業として発信できるラインを理解して遵守できる
があります。
企業側で使用するSNSのプラットフォームによく親しんで、投稿を楽しめる人に適性があります。
動画・画像など視覚的なコンテンツが重視される傾向にあり、編集ソフトやデザインの知識があると有利です。
また私的なアカウントとは異なり、企業のアカウントは公的な性格を持ちます。
SNSは公の場でもあるので、企業として「発言できること/発言できないこと」のラインをよく理解した上で、
企業イメージを損なわずに投稿を続けられることも重要な資質です。
⑥Webデザイン(画像・動画編集)
障がい者雇用の専門的な分野としてWebデザイン(画像・動画編集)があります。
先ほどご紹介したSNS(YouTube・Instagramなど)のコンテンツ制作をはじめ、
TV番組のテロップ制作や、チラシ・ポスターなどのグラフィックデザインなど、
専門的なデザイン業務を行っている企業や就労A型もあります。
クリエイティブ業務を専門に手掛ける障がい者雇用の求人は少ない傾向にありますが、
都市圏では募集があるケースも見受けられるため、探してみるとよいでしょう。
「Webデザイン」で求められるスキル